3月1日(日)、世界の6大マラソン(ワールドマラソンメジャーズ)の1つ、東京マラソン2020が開催されます!
今大会の目玉は、なんと言っても大迫vs設楽のマラソン初対決です。昨年は設楽が体調不良のため欠場してしまい、惜しくも叶いませんでした。
さらに、今大会はMGCファイナルチャレンジの対象レースとなっており、設定記録の2時間05分49秒を切ると、東京オリンピックへの切符が手に入ります。
それでは、東京マラソン2020の出場選手、注目選手、順位予想、放送予定をご紹介します。
目次
東京マラソン2020の出場選手
マラソン招待選手、エリート選手の一覧の公式情報はこちら
欠場情報
欠場を表明した有力選手は下記の通りです。
- 相澤晃(東洋大学)
東京マラソン2020の注目選手・順位予想
参考
東京マラソン2019 男子結果
東京マラソン2019 女子結果
コースディレクター早野氏のレース展望
大迫傑(Nike)
昨年10月、所属していたナイキ・オレゴン・プロジェクトが、ヘッドコーチのサラザール氏の禁止薬物の売買や使用によって突然の閉鎖。
今はオレゴンからケニアに拠点を移し、トレーニングに励んでいます。
所属チームを失う大ハプニング見舞われてから、今回の東京マラソンが初めてのマラソン出場となります。
最近では1月24日にドバイマラソンに練習の一環として出場し、予定通り25キロ地点で棄権しましたが、
MGC以降、それ以外ではあまりレースに出ておらず、現在のコンディションを予想するのは難しいです。
ただ、マラソン日本記録保持者ですので、日本人トップ候補の筆頭であることは間違いありません。
また、1月28日、自身の公式アプリ上で
これまで走りきったマラソンはすべて3位で、東京マラソンで優勝したいという気持ちがあった。
と語っており、日本人トップのみならず優勝を目指しているようです。
2時間2〜4分の自己ベストを持つ外国人選手が8人もいますが、彼らのトップ集団について行く可能性も高いでしょう。
オリンピック代表の可能性が高い中、あえて東京マラソンに出場するのですから、それなりに調子はいいはずです!日本人トップは大迫と予想します。
設楽悠太(Honda)
MGCではスタート直後から飛び出す「大逃げ」を図り、日本中のファンを沸かせました。
発言も普通ではなく、東京マラソンへ向けたインタビューで「2時間4分台でなければオリンピックを辞退する」「お金のために走る」とも語っています。
言動すべてが「エンターテイナー」だなと、私は思います。
設楽は東京マラソン2018では日本記録を出しましたし、コースとの相性はいいはずです。2時間4分台も夢ではないと思います。
最近の駅伝では、ニューイヤー駅伝で4区3位、都道府県対抗駅伝で7区3位と上々な結果でした。
多分ピーキングしていない中での順位ですし、しかもちょっと手加減しているようにも見えたので、調子はまずまずだと予想します。
レース展開としては、アフリカ勢に付いていくかの決断が鍵になります。
2時間4分台を狙うにはアフリカ勢に付いて後半粘るのが近道のようにも見えますが、MGCの飛び出しで潰れた残像もあるでしょうし、なかなか無邪気には行けないと思います。
2018年は後半にペースをあげて日本記録を出しましたので、今大会は後半型でレース設計をする可能性もあるでしょう。
大迫と設楽の力はほぼ互角で、すみませんが、勝負の行方はまったくわかりません。
井上大仁(MHPS)
井上といえば、アシックスの広告塔のような存在でしたが、最近はなんとナイキのヴェイパーフライを履いてレースを走っています。
MGCではアシックスの最新シューズを履いて走りましたが、無念の最下位。その後、ヴェイパーフライに履き替えたニューイヤー駅伝では、設楽らを抑えて区間賞を獲得しました。
東京マラソン2018では2時間6分台をマークしており、コースとの相性もいいはずです。
実力的には決して大迫・設楽に負けていないと思うので、ヴェイパーフライの井上はサプライズを起こしてくれるかもしれません。
小椋裕介(ヤクルト)
2月2日の丸亀ハーフでは一般選手として出場し、日本記録の1:00:00を叩き出しました。
インタビューでは「東京マラソンの調整のつもりで出たので、狙った記録ではなかった。東京マラソンでは3枠目を狙っていきたい」と宣言しており、新星の躍進に期待がかかります。
村山謙太(旭化成)
ハーフマラソンでは1時間00分50秒の日本歴代5位の記録を持っています。
しかしマラソンでは、前半を思いっきり突っ込んで入り、後半に後退していくレースが続き、目立った成績を残せていません。
ベルリンマラソン2019では、ハーフ地点を日本記録ペースで通過したものの、後半はガクッと落ちて2時間08分56秒でした。
12月の甲佐10マイルでも、10位と力を発揮できませんでした。
高速コースの東京で、眠れる獅子の覚醒を期待しましょう。
神野大地(セルソール)
山の神として注目度の高い神野。
ただ、MGCでは17位と惨敗するなど、我慢の時期が続いています。
8位に入った前回大会のように、後半粘れれば上位が見えてきます。
最近はYouTubeを始めたみたいです。
佐藤悠基(日清食品)
佐藤も期待されながら、最近はなかなか結果が出ません。
福岡国際マラソン2019では後半に失速し2時間14分台。
日本記録を出せる可能性もゼロではない選手なので、ぜひトップ集団で勝負して欲しいです。
その他の男子注目選手
昨年、雨の東京マラソンで日本人トップの堀尾謙介(トヨタ自動車)、2時間8分台の自己ベストを持つ山本憲二(マツダ)、ニューイヤー駅伝のエース区間で2位に輝いた河合代二(トーエネック)、ニューイヤー駅伝では設楽の背中を追い、最後は追い越した髙久龍(ヤクルト)、イキリオタクとしてネットでも存在感がある下田裕太(GMOアスリーツ)など、注目選手が多数出場予定です。
女子の注目選手
最強の市民ランナー山口遥に注目ですが、正直、あまり有力選手はエントリーしていません。
女子の有力選手は、MGCファイナルチャレンジ対象レースの大阪国際と名古屋ウィメンズに流れてしまいました。
ヴェイパーフライを履く選手は?

禁止報道が出るなど、世間を騒がせているナイキの厚底シューズ「ヴェイパーフライ ネクスト%」。
しかし世界陸連は、「現行モデルは東京オリンピックで使用可」との見解を示しました。
東京マラソンでも大迫、設楽、井上をはじめ、上位陣のほとんどはヴェイパーフライを履くと思います。
仮に将来的に禁止されるとしても、日本記録を出しオリンピックに出場するには欠かせないからです。
神野や河合代二はおそらくニューバランスと契約しており、さすがにニューバランスを履くと思います。
MGCで選手たちが履いていたシューズの一覧はこちら。
東京マラソン2020の放送予定
テレビ放送
フジテレビ系全国ネットで生中継されます。
マラソンのスタート時間は、2020年3月1日(日)9時10分です。
ライブ配信
2019年は、Huluで10:45〜14:00頃、一般ランナーのレースの模様が中継されました。(後日VOD配信)
2020年に関しては情報が入り次第、追記いたします。
まとめ
いかがでしょうか?
日本を代表する有力選手が大挙してエントリーしている東京マラソン。
ご紹介した意外にも、男子は有名選手がずらりと名を連ねています。
歴史に残る大会になる予感がします!今から楽しみですね!