エリウド・キプチョゲの愛読書 – 『7つの習慣』やあの自己啓発本も

2018年9月にマラソン世界新記録を叩き出したエリウド・キプチョゲ。

彼はその速さだけでなく、競技に向き合う姿勢や思慮深い発言からも尊敬を集めています。

たとえば、長距離界のキングでありながら練習場のトイレ掃除をするのだとか。

そんなキプチョゲは読書家で、練習後には自己啓発本やビジネス書を読んでいます。

この記事では、どんな本を読んでいるのかご紹介します。

キプチョゲの愛読書① 『7つの習慣』

愛読書のひとつ目はスティーブン・R・コヴィー著『完訳 7つの習慣 人格主義の回復』(キングベアー出版)です。

ニューヨークタイムズの記事でそのことが記されています。

この本を読んだキプチョゲは、「意欲(Motivation)+自制心(Discipline)=一貫性(Consistency)」とノートにメモしたそうです。

ちなみに、この『7つの習慣』でもっとも有名なのが「第3の習慣」で、

縦軸に「重要-重要でない」、横軸に「緊急-緊急でない」を置いたとき、「重要だが緊急でない」こと、つまり将来への準備や計画、人間関係などに注力することが成功につながると述べられています。

キプチョゲの愛読書② 『15 Invaluable Laws Of Growth』

このジョン・C・マクスウェル著『15 Invaluable Laws Of Growth』について、 キプチョゲは「アスリートとして成長するうえで多くのことを学んだ」と語っています。

そのインタビュー動画はこちら。

本の目次の一部をご紹介します。

「意図」の法則:成長は偶然起こるものではない

「気付き」の法則:成長するには自分を知る必要がある

「鏡」の法則:自分の価値を認めると、さらに成長できる

「内省」の法則:立ち止まることで成長する

「継続」の法則:意欲があれば前進でき、規律があれば成長できる

「環境」の法則:優れた土壌で能力は育つ

「デザイン」の法則:戦略を練れば、成長を最大化させられる

本文中からも名言を引用します。

You will never change your life until you change something you do daily.

普段の生活で何かを変えない限り、人生を変えることは決してできない。

If you do the things you need to do when you need to do them, then someday you can do the things you want do when you want to do them.
すべきことをすべきときにすれば、いつか、したいことをしたいときにできるようになる。

こうした言葉は、キプチョゲが残したこちらの名言とも通じるものがあります。

Only the disciplined ones in life are free. If you are undisciplined, you are a slave to your moods and your passions.
規律のある人間だけが自由になれる。規律が欠けていれば、感情の奴隷になってしまう。

キプチョゲの愛読書③ 『アルケミスト』


キプチョゲはパウロ・コエーリョがお気に入りの作家であると明言しています。

ということは、パウロ・コエーリョの代表作『アルケミスト』はおそらく読んでいるでしょう。

キプチョゲの自室の壁には、こちらのコエーリョの名言が飾られています。

“Never lie to yourself(自分に嘘をついてはいけない)”

権威あるメジャーレースをスキップし、夢のマラソン2時間切りのためにBREAKING2やINEOS159への参加を優先する彼の姿勢とも重なる部分があります。

ちなみに、「アルケミスト」で最も有名な言葉はこちらでしょうか。

何かを強く望めば宇宙のすべてが協力して実現するように助けてくれる。

キプチョゲの理想へと突き進む姿を見ていると、この本からの影響も受けているように感じます。

まとめ

自己啓発書はどこか胡散臭いからと、距離を置いている人も多いと思います。

しかし、人類史上最強のマラソンランナーであるキプチョゲはそうした本を好んで読んでいるのです。

今回ご紹介した本を読めば、キプチョゲのような人間性と努力の能力に少しでも近づけるかもしれませんよ。

大迫傑の愛読書は?インスタライブで明かした4冊+α

2020年4月29日

INEOS1:59の開催日やコース、選手のプロフィールは? ナイキのBREAKING2との違いは?

2019年5月25日