2019年8月30日、マラソンの大迫傑にとって初の著書となる『走って、悩んで、見つけたこと。』(文藝春秋)が発売されました。
大迫ファンの私(市民ランナー)はこの本を読んだのですが、「明日からもっと走ろう」「自分を信じて生きよう」というモチベーションが湧いてくる本となっています。
印象的な力強い言葉もたくさんありましたので、一部をご紹介していきます。また、最後に私の感想(レビュー)も少し書きました。
名言集
僕は駅伝が好きではなかった。駅伝という種目に魅力があることはもちろん分かっています。でも輝いているのは自分じゃなくて学校であって、選手はただの使い捨てに過ぎないんじゃないかという思いが当時から今までずっとあるんです。
妥協なくスタートラインにたどり着いただけで、それはひとつの勝利だと思っています。
最後まで走り切ったという喜びは格別です。だからみんなマラソンを走るのではないでしょうか。
東京マラソンでは、東京という土地、メディアでの取り上げられ方、周囲への期待などに対して色々な欲が出てしまって、自分が目指すシンプルなところにたどり着けなかった。
他人と協調したり、他人に合わせ、寄り添って練習をするというのは、僕にとってはなんのメリットもない、無駄な作業に思えてしまうのです。
(怪我との向き合い方について)
僕は身体が発しているサインを、いかに敏感に気づくかということに注意しています。
大きな目標を達成するための練習の一環として出ている大会なのに、そこに合わせて調整をしてしまっている選手が多いように思います。それは最終目的が明確ではないからじゃないでしょうか。
最終的にたどり着くのは誰かの意見ではなく、自分の心の声。
大迫の人生すべてがわかる
大迫の言葉はいかがだったでしょうか?
勇気付けてくれる言葉は他にもたくさんありました。興味のある方はぜひ本を手にとってみてくださいね。
メンタルの部分だけでなく、大迫が小学、中学時代に練習していたクラブチームや学校名が固有名詞でしっかりと書かれていて、大迫の人生に興味がある方も必見です。
途中棄権した今年の東京マラソンや、今年9月のMGCへの意気込みも語っています。MGCに合わせて読んでみるのもおすすめです。