11月7日(日)、伊勢路を舞台に全日本大学駅伝が開幕!
箱根や出雲と違い、全国から予選を勝ち上がった大学が出場することから「真の大学日本一決定戦」とも呼ばれています。
出雲駅伝で本命の駒澤大が5位に沈み、この全日本はもはや本命不在!
相当、僅差のレースになると予想されます。
今回は全日本大学駅伝のテレビ放送やライブ配信の予定から、順位・優勝予想までご紹介していきます。
目次
全日本大学駅伝2021のテレビ放送・ライブ配信
テレビ放送
テレビ朝日系列で生中継されます。スタート時間は11月7日(日)午前8時05分です。
事前番組
昨年は、瀬古利彦さんが全日本大学駅伝の見どころを解説する「来週は全日本大学駅伝!」が、テレビ朝日(関東ローカル)にて、10月24日(土) 27:00~28:00分に放送されました。
ライブ配信
AbemaTVのSPORTSチャンネルにて同時生中継されます。今年も乃木坂46の佐藤楓とプロランナーの八木勇樹が解説を務めます。>>詳細
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全日本大学駅伝2021の出場校・チーム一覧
地 区 | 大 学 名 | 出場回数 | 選 考 方 法 | アスリートビブスの大学表記 | アスリートビブス番 号 |
---|---|---|---|---|---|
北海道 | 札幌学院大学 | 4大会連続28回目 | 北海道地区選考会1位(8区間101・06キロ) | 札 幌 学 院 大 | 9 |
東 北 | 東北大学 | 2大会連続15回目 | 東北地区選考会1位(10キロ4人、16キロ4人の合計タイム) | 東 北 大 | 10 |
関 東 | 駒澤大学 | 26大会連続28回目 | 第52回全日本大学駅伝1位の実績からシード | 駒 澤 大 | 1 |
関 東 | 東海大学 | 8大会連続34回目 | 第52回全日本大学駅伝2位の実績からシード | 東 海 大 | 2 |
関 東 | 明治大学 | 14大会連続15回目 | 第52回全日本大学駅伝3位の実績からシード | 明 治 大 | 3 |
関 東 | 青山学院大学 | 9大会連続11回目 | 第52回全日本大学駅伝4位の実績からシード | 青 山 学 院 大 | 4 |
関 東 | 早稲田大学 | 15大会連続27回目 | 第52回全日本大学駅伝5位の実績からシード | 早 稲 田 大 | 5 |
関 東 | 東洋大学 | 14大会連続29回目 | 第52回全日本大学駅伝6位の実績からシード | 東 洋 大 | 6 |
関 東 | 帝京大学 | 7大会連続14回目 | 第52回全日本大学駅伝7位の実績からシード | 帝 京 大 | 7 |
関 東 | 順天堂大学 | 5大会連続26回目 | 第52回全日本大学駅伝8位の実績からシード | 順 天 堂 大 | 8 |
関 東 | 東京国際大学 | 3大会連続3回目 | 関東地区選考会1位(1万メートル8名の合計タイム) | 東 京 国 際 大 | 11 |
関 東 | 國學院大學 | 7大会連続9回目 | 関東地区選考会2位(1万メートル8名の合計タイム) | 國 學 院 大 | 12 |
関 東 | 法政大学 | 2大会ぶり13回目 | 関東地区選考会3位(1万メートル8名の合計タイム) | 法 政 大 | 13 |
関 東 | 拓殖大学 | 2大会ぶり10回目 | 関東地区選考会4位(1万メートル8名の合計タイム) | 拓 殖 大 | 14 |
関 東 | 中央大学 | 9大会ぶり28回目 | 関東地区選考会5位(1万メートル8名の合計タイム) | 中 央 大 | 15 |
関 東 | 中央学院大学 | 9大会連続15回目 | 関東地区選考会6位(1万メートル8名の合計タイム) | 中 央 学 院 大 | 16 |
関 東 | 日本体育大学 | 4大会連続43回目 | 関東地区選考会7位(1万メートル8名の合計タイム) | 日 本 体 育 大 | 17 |
北信越 | 信州大学 | 2大会連続15回目 | 北信越地区選考会1位(1万メートル上位8名の合計タイム) | 信 州 大 | 18 |
東 海 | 皇學館大学 | 5大会連続5回目 | 東海地区選考会1位(1万メートル8名の合計タイム) | 皇 學 館 大 | 19 |
東 海 | 岐阜協立大学 | 5大会ぶり4回目 | 東海地区選考会2位(1万メートル8名の合計タイム) | 岐 阜 協 立 大 | 20 |
関 西 | 立命館大学 | 21大会連続33回目 | 関西地区選考競技会1位(1万メートル上位8名の合計タイム) | 立 命 館 大 | 21 |
関 西 | 関西学院大学 | 3大会連続11回目 | 関西地区選考競技会2位(1万メートル上位8名の合計タイム) | 関 西 学 院 大 | 22 |
関 西 | 大阪経済大学 | 3大会ぶり23回目 | 関西地区選考競技会3位(1万メートル上位8名の合計タイム) | 大 阪 経 済 大 | 23 |
中国四国 | 環太平洋大学 | 2大会ぶり2回目 | 中国四国地区選考会1位(10キロ上位8人の合計タイム) | 環 太 平 洋 大 | 24 |
九 州 | 第一工科大学 | 2大会ぶり25回目 | 九州地区選考会1位(5千メートル上位8名の合計タイム) | 第 一 工 科 大 | 25 |
日本学連 | 日本学連選抜チーム | オープン参加 | 日 本 学 連 選 抜 | 26 | |
東海学連 | 東海学連選抜チーム | オープン参加 | 東 海 学 連 選 抜 | 27 |
最終オーダー
11/7更新:オーダーが確定しました。駒澤大は鈴木芽吹が欠場でちょっと苦しいです。逆に青学、東洋、早稲田あたりは強そうな布陣です!
全日本大学駅伝2021の順位・優勝予想
全日本大学駅伝のコースの特徴は、
- 後半の区間ほど距離が長くなる
- 各区間ごとの距離の差が大きい
- 箱根より各区間の距離は短いが、出雲よりは長い
という点です。
勝負のポイントは、適材適所の区間配置と、
差がつきやすい後半区間、特にアンカーの19.7kmを走れるエースの存在です。
昨年はアンカーで駒澤の田澤が、東海の名取とのエース対決を制しました。
1位予想:駒沢大
アンカー田澤の安心感。しかし下級生は不安定?
全日本大学駅伝52回の歴史で最多13回の優勝を誇り、大会との相性はバツグン。
今年は連覇を目指します。
持ちタイムトップで層が厚いという評判で、監督アンケートでは多くの監督が優勝候補に挙げました。
層の厚さに加え、大エース田澤をアンカーに置ける点も強み。
しかし10月の出雲では1、2年生主体のメンバーで臨んだ結果、5位。
唐澤、赤津という持ちタイムのある下級生が、経験不足が影響したのか凡走しました。
今回の全日本も、エントリーメンバーを見ると下級生が主体。
さらに鈴木芽吹は大腿部の疲労骨折で復帰できるか微妙。
優勝候補筆頭ではありますが、決して安泰ではありません。
※上級生のエントリーが少ないのは、箱根アンカーの石川さんが逮捕され退部、酒井亮太さんもなぜか退部したことも影響しています。
2位予想:青山学院大
ニュースター横田が誕生し、選手層はさらに充実
ユニークな腕振りで駅伝ファンにはお馴染みの横田俊吾(3年)が、出雲のアンカーで田澤に次ぐ区間3位をマーク。
実力者がついに覚醒しました。
青学には駅伝未経験ながら関東インカレハーフマラソン優勝の西久保遼(3年)らも控えており、層の厚さは出場チーム中トップかもしれません。
懸念点は、アンカー候補の飯田貴之(4年)が出雲で区間7位と不調だったこと。そしてそもそも、駒澤の田澤のような絶対的エースを欠いていることです。
アンカーに繋ぐまでに、駒澤よりある程度リードしておくことが優勝の条件になります。
3位予想:國學院大
エース藤木が復調すれば優勝争いへ
出雲では3区藤木以外は実力を出し切り、4位でフィニッシュしました。
出雲でアンカーの大役を務めた1年生の平林は、果敢な走りで一時2位に立つなどインパクトを残しました。
さらに同じく1年の鶴元太も、10月24日の記録会でPBの10000m29分07秒をマークしており好調。全日本でのオーダー入りも十分にあり得ます。
上級生と下級生の力がキャプテンの木付琳(4年)の元でまとまれば、3位に入ることは十分可能でしょう。
4位予想:東京国際大
今季絶好調。しかし「出来過ぎ感」も漂う
出雲では初出場ながら「圧勝」。
ヴィンセントの一発逆転での優勝は事前に予想されていましたが、
まさかの前半からずっとトップをキープし、アンカーのヴィンセントでそのまま独走。
もはやアンカーがヴィンセントでなくても余裕で優勝できたレベルでした。
しかし、前回の箱根10位、昨年の全日本でも10位だったことを考えると、私個人は「出来過ぎ」かなと見ています。
区間数が増え、相対的にヴィンセントの影響力が落ちる全日本では、4位くらいが妥当ではないかと思います。
5位予想:早稲田大
勝てそうで勝てないチーム
持ちタイム平均は出場チーム中2位。
かなり豪華なメンツは揃っており、ここ1~2年は期待の声も多いですが、なかなか駅伝で勝てません。
早稲田はスカウトが強い印象で、今年も1年生に石塚陽士と伊藤大志という強力ルーキーを擁しています。
下級生が序盤で快走して、いい流れを作ってくれれば、後半区間で中谷、太田直希、井川の10000m27分台トリオが力を発揮しやすくなるんじゃないかと思います。
シーズン当初の目標は「3大駅伝3冠」だったそうで、まずは1勝してブレークして欲しいですね。
6位予想:順天堂大
三浦龍司がアンカーなら上位争いへ
出雲を欠場した三浦龍司(2年)が全日本にはしっかりとエントリー。
出雲では10位でしたが、4人の選手が区間5位以上で走るなど、実力の片鱗は見せました。
三浦は箱根予選会のハーフマラソンでも日本人トップになったことがあり、3000m障害が専門ではありますが、長い距離への対応力もあります。
持ちタイムは出場チーム中3位と素晴らしく、流れに乗れば優勝争いも不可能ではありません。
7位予想:明治大
予選会で圧勝し、勢いに乗る。
10月23日の箱根駅伝2022予選会では余裕のトップ通過。
鈴木聖人と手嶋がダブルエースとして注目されていましたが、箱根予選会のチームトップは加藤大誠(3年)。
児玉や櫛田も好走しており、タレント揃いです。
箱根予選会から2週間後ということで、疲れやピーキングの面が少し心配です。
8位予想:東洋大
宮下、松山が無事エントリー。フルメンバーなら優勝争いも。
出雲を欠場した宮下、松山が全日本にはエントリー。
出雲はエース2人を欠く中、見事3位に入りました。
東洋の選手は駅伝になると魔法にかかったように強くなります。
東洋の力は持ちタイムでは測れないので、予想が難しいです。
9位予想:東海大
石原翔太郎が欠場。出雲に続き低空飛行か。
出雲に続き、エースの石原翔太郎が欠場。
出雲では見せ場を作れないまま9位に沈みましたが、全日本でも同様の展開が予想されます。
近年の大学駅伝をリードしてきた存在ですが、そろそろ影が薄れてゆくかもしれません。
10位予想:帝京大
地味だが層は厚い
出雲では8位。
このチームも東洋と同じく、持ちタイム以上の力を発揮してくる印象です。
前回の箱根5区区間賞の細谷翔馬(4年)が登場するかにも注目です。
参考情報
10000m平均タイム(上位10選手)
関東の大学のみ掲載しています。
大学名 | 平均タイム |
---|---|
駒澤大 | 28.23.00 |
早稲田大 | 28.34.81 |
順天堂大 | 28.36.50 |
明治大 | 28.36.61 |
中央大 | 28.39.64 |
東海大 | 28.40.90 |
青山学大 | 28.42.50 |
國學院大 | 28.47.50 |
東京国大 | 28.48.53 |
中央学大 | 28.50.18 |
日本体大 | 28.58.05 |
東洋大 | 28.59.69 |
拓殖大 | 29.00.64 |
法政大 | 29.08.06 |
帝京大 | 29.08.08 |
まとめ
いかがだったでしょうか?
予想していて思ったことは「例年以上に、どこが勝ってもおかしくない」ということです。
イメージ的には
2強<駒澤、青学> + <國學院、東京国際、順天堂、明治、東洋>
のような感じですが、
2強も全然飛び抜けてはいないです。
多分接戦になって、とても面白いレースになると思います。
今から楽しみですね!