
Apple Watch(アップルウォッチ)ユーザーであり、通信キャリア関係の仕事もしていた私が、
Apple Watchのセルラー契約を噛み砕いてご説明します。
・今のところ、格安SIMやオンライン専用ブランドはApple Watchセルラー契約に非対応です。
Apple Watchの最安キャリアと契約方法について詳しく見ていきましょう。
目次
前提知識:セルラーモデルとGPSモデルの違い
まず大前提を共有しておきます。
Apple Watchには通信方式の違う2つのモデル「GPSモデル」と「セルラーモデル」が存在します。
【セルラーモデル】Apple Watchが単体でインターネット通信を行うモデル。スマホ同様、携帯キャリアとの契約が必要。
2つのモデルの違いは通信方法と費用のみ。
機能や処理速度などのスペックはほぼ同じです。
GPSモデル | セルラーモデル | |
---|---|---|
スペック・機能 | 基本同じ | 基本同じ |
本体価格 | 少し安い | 少し高い |
通信費用 | かからない | かかる & 格安SIM未対応 |
セルラー契約をしないでも使える?
👉GPS・セルラーともに使えます!
【セルラーモデル】セルラー契約をしないでも使える。
ただ、わざわざ割高なセルラーモデルを買って、セルラー契約をしないのはもったいないと思います。
格安SIM(MVNO)は使える?
格安SIM(MVNO)・オンライン専用ブランドのApple Watch契約への対応状況をまとめます。
※2022年2月時点
楽天モバイル
→非対応
Y!モバイル
→非対応
UQモバイル
→非対応
mineo(マイネオ)
→非対応
LINEMO(ラインモ)
→非対応
ahamo(アハモ)
→非対応
povo(ポヴォ)
→非対応
3キャリアの料金を比較
格安SIM・オンライン専用ブランドが非対応のため、
Apple Watchのセルラー契約をしたい方は、大手3キャリアのメインブランドから選ぶことになります。
つまり、Apple Watch単体でキャリアと契約することはできません(※例外あり)。
それでは大手3キャリアのの料金を比較していきましょう。
キャリア | オプション月額 |
---|---|
ソフトバンク | 385円 |
docomo | 550円 |
auナンバーシェア | 385円 |
auウォッチナンバー | 385円+従量課金 |
ソフトバンク「Apple Watchモバイル通信サービス」
月額¥385
【特徴】
- 1契約で最大5台のAppleWatchを登録可能。ただし、別の Apple Watch をアクティブにした場合、登録している他の Apple Watch は圏外となるので、実質1契約でApple Watch1台。
- 4年間無料キャンペーン実施中
docomo「ワンナンバーサービス」
月額¥550
【特徴】
- ワンナンバー登録手数料(1回550円)が別途発生
- 1契約でApple Watch1台を登録可能
au「ナンバーシェア」
月額¥385
【特徴】
- ナンバーシェア月額利用料(月額50円)とナンバーシェア小回線基本料(月額300円)の合算金額
- 1契約でApple Watch1台を登録可能
au「ウォッチナンバープラン」
月額¥385+従量課金
【特徴】
- iPhone1台から、家族が持つ合計5台までのApple Watchを設定・管理できる機能。
子ども向けのコンテンツ制限、転倒検出、心拍数の検出などに使われる想定。 - 通話料は22円/30秒
- SMS送信3.3円、受信無料
最安はどれ?
最安は385円のソフトバンクとau「ナンバーシェア」 。最高値は550円のdocomoでした。
※独特なauの「ウォッチナンバープラン」は除外して
とはいえ、せいぜい165円の差。
3大キャリアのApple Watchオプションは料金・サービスの面でも大差ないと言えるでしょう。
なので、Apple Watchのセルラー契約料金で大きな節約術は存在しません。
それよりも、スマホ契約を大容量プランにするか低容量プランにするかの方が大きなインパクトがあります。
3ブランドとも、低容量プランの場合でも月額4500円程度は覚悟しておきましょう。
私のお気に入りは格安SIM+GPSモデル

私は現在、LINEMOとスマホ契約しています。
メインブランドではないため、Apple Watchのセルラー契約はできず、セルラーモデルは諦めGPSモデルを愛用しています。
GPSモデルのiPhoneなし状態でも、電子マネーを使え、音楽もダウンロードしておけば聴けるので不自由はありません。
まとめ
現状、Apple Watchオプションは、高額なメインブランドの顧客囲い込みツールに使われています。
公平な競争が阻害されているとIIJmioは怒っており、総務省の会議でもMVNOへのApple Watchサービスの解放を求めています。
Apple Watchは販売においてApple社と提携している携帯電話事業者(ドコモ、KDDI、ソフトバンク)以外の事業者のeSIMを利用できる仕様になっておらず、弊社による努力で対応できる目処もありません。何卒ご了承ください。
— IIJmio (@iijmio) November 24, 2019
早く格安SIMにもApple Watchオプションが解放され、
ちゃんとした企業間競争によって価格が下がれば、もっとApple Watchのセルラーモデルが使いやすくなるのになと思っています。
とはいえ現在メインブランと契約中の人は、ぜひセルラー契約を試してみてくださいね。