6月13日、ナイキの定番ランニングシューズ「ナイキ ペガサス」シリーズに、なんとトレイルランニング用が加わりました。
EKIDEN NEWSが「マジかっこいいな」とつぶやくなど、発売前から注目を集めていた一足です。
ナイキ エア ズーム ペガサス 36 トレイル。
— EKIDEN News (@EKIDEN_News) 2019年5月28日
マジかっこいいな。 pic.twitter.com/fGMxPryKRH
ただ、ナイキのトレランシューズと聞いたとき、こう思う人も少なくないでしょう。
そんな不安の声にお答えすべく、「ナイキ エア ズーム ペガサス 36 トレイル」を購入し、実際に履いた私(サブ4レベル・トレランレース約10回出場)がレビューをしていきます。
①強度は高くてもペガサスらしい快適さ
まずは私が持っている、ロード用のペガサス36と比較してきます。
ひとつ目の違いは、ソールです。トレイル用ペガサスの方がアウトソールの溝の深さが断然深く、なおかつ硬さがあります。
もうひとつは、アッパー。通気孔が空いているロード用ペガサスに対し、トレイル用ペガサスはそれが見当たらず、なおかつ硬めの素材が使われています。
つまりは、グリップ力と全体的な強度が上がっていると言えるでしょう。
逆に、それ以外のシルエットや「エア」のクッショニングの感覚などはロード用もトレイル用もまったく同じでした。
サイズ感はどちらも標準的ですので、通販でも安心してご購入ください。
②トレランシューズにしては軽量の「263グラム」
まず、重さは次の通りです。
ペガサス 36 トレイル:263グラム(27cm)
ペガサス 36:254グラム(27cm)
「264グラム」という重量は、トレランシューズの中ではやや軽い部類。軽いとスピードに乗って走りやくなります。そのため、ロード率が高めのトレイルコースや比較的アップダウンの少ないトレイルには適していそうです。
ただし、耐久性や足を保護する機能は弱いように見えるため、岩がゴロゴロしたハードなコースにはあまり適していないかもしれません。
ヴェイパーフライのようにスピードを出しやすいシューズがナイキの得意分野ですので、トレイル用もスピードを重視した作りになっているようです。
③防水性よりも通気性。水は通す覚悟を
ペガサス 36 トレイルでロードを試走していたとき、たまたま水たまりを踏んでしまったのですが、
アッパーに水がかかった瞬間、すぐに足まで水が染みこんできました。
公式リリースにはこう書かれています。
足に汗をかいたり、水たまりに出くわした時にも通気性を発揮する、新しいメッシュのアッパー。
https://nike.jp/nikebiz/news/2019/05/28/2333/
「水たまりに出くわした時にも通気性を発揮する」ってどういう意味?という気持ちになりますが、おそらく、「水はすぐに染みこむけど、乾くのも早い」という意味だと思います。
なので、防水性はゼロで、通気性に特化したシューズだと言えるでしょう。
まとめ
いかがだったでしょうか?
ペガサス 36 トレイルは定番の「ペガサス」ならではの安心感のある履き心地が、トレイルでも味わえる一足です。
ちなみに、ナイキのトレイルシューズは、既存の「テラカイガー」シリーズのように、流通量が少ない傾向があります。
NIKEオンラインストアを見ると、ペガサス 36 トレイルもサイズ欠けが始まっています(2019年6月17日現在)。