内向型の芸人6人をピックアップ!内向型が活躍するヒントとは?

「お笑い芸人は場を盛り上げるプロなのだから、みんな根っから明るいのだろう」

今となっては、そう考える人は少数派でしょう。アメトーーク!の「人見知り芸人」がきっかけで、芸人に内向型が多いことはもはや常識となっています。

彼らはカメラの前ではスイッチをオンにして、社交的に振る舞うことができるのです。しかも、多くの内向型芸人が企画力やワードセンスといった優れたクリエイティビティを持っています。

今回は明らかに内向型の芸人6人をピックアップしました。内向型のみなさんは、彼らの振る舞いから人気者になる秘訣を学べるかもしれません。

そもそも、内向型の特徴って?

内向型の特徴をひと言で表すなら「自分の内面とつながることで、エネルギーをチャージする人」です。

外向型はパーティーなど大人数とコミュニケーションをとることでエネルギーをチャージし、一方の内向型は自宅やカフェで読書をしたり、音楽を聴いてエネルギーをチャージします。

この特徴から、内向型のあらゆる強みと弱みが生まれてきます。

例えば、

・深く考えてから口に出すことを好み、話のノリが悪い。
・考えることが好きで、深い思索やオリジナルなアイデアを生み出す。
・不安感が強いため行動力が低く、人間関係も狭い。
・不安感が強い分、事前の準備を念入りにして成果を出す。

などです。

こうした特徴を持った内向型の特徴を持った芸人をご紹介していきます。

有吉弘行

アメトーーク!では「人見知り芸人」や「女の子苦手芸人」に出ており、内向型であることは明らかです。

休日は一日中、漫画喫茶で過ごすことも多いのだとか。「怒り新党」では共演のマツコ・デラックスから、「収録中のテンションを10とすると、アンタ楽屋では2よ」的なことを言われていました。オンとオフの切り替えが激しいのも、内向型芸人の特徴です。

有吉さんといえば、毒舌やあだ名芸が有名ですが、内向型の強みである人間の本質を捉える感受性があってこそ成り立つのだと思います。

アメトーーク!の人見知り芸人で次のような趣旨のことを言っていたのが印象的です。

社交的な番組スタッフが持ってくる企画はつまらない。最初からディスカッションしながら、企画を作り上げるつもりだから。僕はそのスタッフに「良いですね」しか言えないから、企画がつまらないままで終わっちゃう。

「社交的な人の企画はつまらない」。内向型からすると言い切り過ぎて気持ちいい発言です。

松本人志(ダウンタウン)

芸能界のトップに君臨するカリスマ芸人であり、元祖「人見知り芸人」です。

かつて著書『遺書』の中で「おもしろいやつの三大条件はネクラ・貧乏・女好き」であると語り、ネクラつまり内向型であることの優位性に触れています。

松本さんは、一目で分かる個性やしゃべくり、道具を使った芸があるわけではありません。「発想力」がずば抜けで高いのです。フリップを使った大喜利を広めたのも松本さんで、「発想」で笑わせる文化を確立しました。

また、近年は筋トレにも励み、発達した筋肉が彼のストイックさを物語っています。筋トレやマラソンなど、耐える系のスポーツは内向型と相性がいいのです。

岡村隆史(ナインティナイン)

プライベートではテンションが低いことで有名で、典型的なオンオフがある芸人です。

自責思考が強く、自分にプレッシャーをかけることで成長しているように見えます。2010年に精神面の病気で活動休止したのも、内向型にありがちな真面目さ・自責思考が影響していると思われます。

自虐的な笑いで誰も傷つけないため、好感度はかなり高そうです。繊細さや危うさも含めて、自分自身のブランドを築いているように見えます。

若林正恭(オードリー)

「人見知り芸人」の代名詞。「人見知り」を笑いに昇華させたことで、社会で人見知りが受け入れられるための基礎を作った気がします。

的確で優しいツッコミ、そしてワードセンスで、テレビでの地位を確立しました。

ちなみに、アメトーーク!の人見知り芸人で印象深かったのが、飲み会の誘いを断るときの「ポリエステル」という技です。収録終わりに飲み会に誘われたとき、「すみません、知り合いに劇団員がいて、今からそいつの舞台を観に行かなといけないんですよ。『劇団ポリエステル』っていうんですけど」という返答テクニックです。

『人見知り大学 社会人学部』というエッセイ集では、「特別でありたい」「自分を表現したい」といった自意識とどう向き合ってきたかが綴られています。「ネガティブを潰すのはポジティブではない、没頭だ」など印象深いセリフもたくさん出てきます。

富澤たけし(サンドウィッチマン)

アメトーーク!「人見知り芸人」を見ると、富澤さんが極度の内向型であることがわかります。

「自分の子どもとの接し方がわからず、子どもに人見知りした」「誰かがいると喫煙所に入れない」などのエピソードがあります。ロケ番組を見ていても、一人だけ若干集団から離れて歩いており、人見知りが伝わってきます。

サンドウィッチマンとは言えばM-1とキングオブコントの二冠を達成した、ハイクオリティーなネタが持ち味。ネタを作っていのはこの富澤さんです。

さらにサンドウィッチマンは、今や「好きな芸人ランキング」で明石家さんまさんを抑えて1位。富澤さんの好感度の高さも貢献しているでしょう。

タモリ

人見知り芸人界のレジェンド的存在です。芸人というジャンルを超えて、文化人としても尊敬を集めています。

タモリさんの格言「やる気のあるものは去れ」は、ハイテンションで突っ走る外向型よりも、誠実で淡々と仕事に向き合う内向型を称賛するものとも読み取れます。「笑っていいとも」が長寿番組になったのも、タモリさんの淡々として安定感のある司会があったからです。

NHKの「ブラタモリ」で見せる、地形、とくに坂道に対するマニアックな知識は、深く一つのことを追求する内向型だからこそ身についたものでしょう。

まとめ

いかがだったでしょうか?

内向型芸人に共通する点は、

・発想力が高い
・好感度が高い

という2点です。

もちろん、明石家さんまさんやアンタッチャブル山崎さん、FUJIWARA藤本さんなど根っから明るい性格の芸人も、大爆笑させてくれますが、今回ご紹介した内向型芸人もお笑い界では欠かせない存在となっています。

内向型はスイッチをオンにして、演じる力を持っています。内向型に不可能なことはなく、何事も追求すれば、素質だけで活躍する外向型よりも上のレベルにまで行けるのです。

内向型のみなさんに、少しでも自信になればと思います。

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