内向的な人におすすめの本7選【内向型の人生が変わる】

こんにちは、じゅんです。

広告プロダクションを経て、現在はWeb系のフリーランスとして活動しています。

今はある程度のスキルを身につけてフリーランスとしても生活できていますが、学生時代は就活の面接で全滅。心が折れそうになっていました。

そんな学生時代、私は「内向型」に関する本をむさぼるように読み、なんとか自己肯定感を保っていました。今回は、私が特に救われたと思う本7冊をご紹介します。

内向型×科学

マーティ・O・レイニー『内向型を強みにする』

「自分は内向型か」「内向型人間の長所と短所はなにか」といった基礎的な知識を知ることができます。自分は内向型かも?と思っている人の1冊目としておすすめです。

「エネルギーは外から得るか、中から得るか」の箇所は必読です。

外向型の人が、さまざまな刺激のなかで活気づくのに対し、内向型の人は多すぎる刺激をもてあます。(中略)内向型には、物事をじっくり考え、自分を充電するための静かな場所が必要なのだ。

マーティ・O・レイニー『内向型を強みにする』

内向型は自分の内側と向き合うことでエネルギーを得ることを、脳科学の知見も交えながら説明しています。この知識を持っているだけで、肩の荷が下りて生きやすくなるでしょう。

本の後半では、「如才ない辞退のテクニック」として、パーティーなどの誘いを断る実践的で役に立つテクニックも紹介されています。

著者のレイニーさんは心理療法士ですが、心理カウンセラーのように優しい語り口で、内向性を全肯定してくれます。とてもおすすめです。

スーザン・ケイン『内向型人間のすごい力 静かな人が世界を変える』

弁護士出身の著者らしく、科学的エビデンスや歴史的事実を豊富に交えながら、アメリカ社会における内向型の不利の扱いを告発しています。社交性や自己主張が重んじられるアメリカ社会では、かなりセンセーショナルな内容かもしれません。

ビル・ゲイツ、ウォズ二アック、ガンジーなど内向型の偉人の例を出して、勇気づけてくれます。

発売当初の単行本では、科学的なデータやエピソードの量が膨大で、読み飛ばしながら読了せざるを得なかったのですが、文庫化したことによって読みやすくなりました。

注意点として、アメリカの歴史や時事に詳しくないと、やや読みにくい箇所もあるかもしれません。

著者のスーザン・ケインさんはTEDのスピーチも有名ですね。ビル・ゲイツもこの著者のスピーチはお気に入りだそうです。

内向型×ビジネス

吉岡英幸『「人見知り」は案外うまくいく』

日本人が書いた「内向本」の中では、個人的に一番おすすめです。私も大きな影響を受けました。

著者はリクルート出身で、現在はファシリテーション(会議の進行)に関する事業を行っています。対人関係のプロであり、内向型からはかけ離れているようにも感じますが、実はこの著者自身も「超人見知り」だと告白しています。

サービス精神が旺盛なのか、あえて内向型を持ち上げ、社交的な人たちを敵に回すような書き方をしており、読んでいて痛快です。

オレ様系サクセス本では「変えなさい」と自己否定され、「そのままでいいんだよ」と言ってくれる癒やし本では、代償としてのサクセスの放棄をすすめられる。そんな境遇にあった人見知りを、この本ではオレ様系で徹底的に自己肯定します。

吉岡英幸『「人見知り」は案外うまくいく』

本のリード文にあったこの一節の通り、ビジネス的な成功を放棄することなく、「人見知り」のままで成功する方法が書かれています。

会社の大多数を占める外交的な人のやり方ではなく、私たち内向型のやり方を貫けば、内向型でもビジネスで成功できるのです。

こういった図や挿絵も入っていて、とても読みやすいです。

Amazonではオーディオブックも販売しており、おすすめです。

四角大輔『人生やらなくていいリスト』

私は四角大輔さんの大ファンで、オンラインサロンにも入っています。

レコード会社で絢香や平井堅、Chemistryなどのプロデューサーとして活躍した四角さんですが、新卒で入社後、対人関係や激務のストレスから「おはようございます」の挨拶すらドモってしまうほど、精神的に追い込まれたと言います。

人前でうまく話せない、顔が赤くなることをからかわれる、チック症をバカにされる、いじめられる。ぼく自身、学校や会社で、常に居心地の悪さを感じていた。

レコード会社で、一見華やかな仕事をしながら(実際は八割が地味な業務だが)、人と対面する時には、心のなかではいつも極度の緊張と小さな恐怖と戦っていた。

四角大輔『人生やらなくていいリスト』

こうした内向的な性格を持ちながらも、いかに激務を乗り越え、成功を掴んだのか、そのプロセスが克明に書かれています。

今はニュージーランドの湖畔に家を構え、ノマドライフを送る四角さん。自分の心に従い、好きなことを追求することの大切さも学べます。

荒川詔四『優れたリーダーはみな小心者である。』

『夢をかなえるゾウ』などを書いたベストセラー作家の水野敬也さんがTwitterでおすすめしており、購入しました。

著者はブリジストン元CEOで、「内向型らしいリーダーシップとは何か」を学べる一冊です。優れたリーダーは何もしていないように見える、という考え方を持っており、カリスマ性よりも「傾聴」や「誠実さ」を重んじます。

内向型でも会社で成功できるんだ、と驚かされました。

エピソードが詳細に綴られており、読むのに少し集中力が要りますが、内向型の若手ビジネスマンにとっては成功モデルとしてぜひ読んでおきましょう。

内向型×人生哲学

ジョン・キム『媚びない人生』

シンプルな言葉が、胸に刺さりまくります。本がぼろぼろになるまで読みました。

著者は慶応大学で准教授だった人物で、若い人へのメッセージになっています。

自分と向き合い、悩みなさい。そして、どんな瞬間においても、自分のことを信じなさい。

ジョン・キム『媚びない人生』

クリエイティブは、事前許可なしに生まれる。

ジョン・キム『媚びない人生』

内向型の得意分野である、自分の内面と深くつながることの大切さを説いており、内向型の人と親和性が高いと思います。特に、就活で悩んでいる人にとっては、立ち直る力がみなぎってくるような本でしょう。

周りからの影響を受けづらい内向型こそ、時代を変える先駆者やクリエイターになれる可能性を秘めているのです。

ジョン・キムさんの本は全て読みましたが、この本が「原点にして頂点」だと私は思います。

本多信一『人生あきらめない』

内向型にピンポイントで向けた本を書いたのは、この本多さんが最初かもしれません。時事通信の記者を経て、経営コンサルタントや人生相談をしていた方です。

この本は、その人生相談でのやり取りを元にしたもの。

例えば、一流企業に就職したものの内向型ゆえになじめず、本多さんとの人生相談を通して「画家」という新しい道を見つけた人のエピソードなどが収録されています。

人類において内向型は「心の担当」 、外向型は「集団の担当」であると定義して、内向型にあった職業や生き方を提唱しています。もし、人生に息苦しさを感じているならぜひ読んでみてください。 とても癒やされます。

まとめ

こういった自己啓発系の本を読んでいると、どうしても「痛い奴」というレッテルを貼られてしまいますが、

それでも、私が就活の面接でことごとく一次で落ちていたとき、なんとか耐えられたのは内向型を肯定する本があったからです。これらの本には救われました。

今、就活や会社、大学などで悩んでいるなら、ぜひご紹介した本を読んでみてください。みなさんが内向的なままで、自分らしい人生を生きていくことをお祈りしています。

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2019年6月29日