6月27から30日にかけて、第103回日本陸上競技選手権大会が福岡・博多の森で開催されます。
長距離種目での注目はやはり5000m!
10000mで2位に食い込んだ坂東悠汰(富士通)やボストンマラソン後初レースの井上大仁(MHPS)など、有力選手がしっかりエントリーしています。
それでは、日本選手権5000mの概要や注目選手をご紹介し、最後には優勝予想をしていきます!
日本選手権5000mのスタート時間
5000mのスタート時間は次の通りです。
男子5000m決勝:6月27日(木)19:00スタート
女子5000m決勝:6月30日(日)16:55スタート
その他、長距離種目のスタート時間は下記です。
男子1500m決勝:6月30日(日)16:05スタート
女子1500m決勝:6月27日(木)17:20スタート
男子3000mSC決勝:6月27日(木)16:40スタート
女子3000mSC決勝:6月27日(木)15:55スタート
全種目のタイムテーブルはこちら。
https://www.jaaf.or.jp/files/competition/document/1356-3.pdf
日本選手権5000mのテレビ中継・ライブ配信
テレビ中継
例年通り、NHKとNHKBSで生中継されます。
男子5000m決勝:NHKBS
女子5000m決勝:NHK総合
日程別の放送時間は下記の通りです。
6月27日(木)
NHKBS:18時00分~19時50分(NHK BS8K:18時00分~19時50分)
6月28日(金)
放映=NHKBS:18時30分~19時30分、総合:19時30分~20時42分(NHK BS8K:19時00分~20時45分)
6月29日(土)
放映=NHK総合:16時00分~18時00分(NHK BS8K:16時00分~18時00分)
6月30日(日)
放映=NHK総合:16時00分~18時00分(NHK BS8K:16時00分~18時00分)
ライブ配信
全種目がJAAF公式チャンネルよりライブ配信されます。
先月の10000mのライブ配信ではカメラワークに批判も上がりました。
手軽に視聴できるのは魅力ですが、 的確なカメラワークや解説を求めるならテレビ視聴がよいでしょう。
日本選手権5000m男子の出場選手
名前 | 所属 | 18-19SB | PB |
---|---|---|---|
坂東悠汰 | 富士通 | 13.26.70 | 13.26.70 |
遠藤日向 | 住友電工 | 13.27.81 | 13.27.81 |
堀尾謙介 | トヨタ自動車 | 13.33.51 | 13.33.51 |
相澤晃 | 東洋大 | 13.34.94 | 13.34.94 |
設楽悠太 | Honda | 13.35.70 | 13.34.68 |
鎧坂哲哉 | 旭化成 | 13.36.77 | 13.12.63 |
大六野秀畝 | 旭化成 | 13.37.24 | 13.28.61 |
橋詰大慧 | SGHグループ | 13.37.75 | 13.37.75 |
井上大仁 | MHPS | 13.38.44 | 13.38.44 |
市田宏 | 旭化成 | 13.39.31 | 13.39.31 |
佐藤佑輔 | 富士通 | 13.39.59 | 13.39.59 |
松枝博輝 | 富士通 | 13.39.83 | 13.28.61 |
岡本雄大 | サンベルクス | 13.39.94 | 13.38.56 |
浅岡満憲 | 日立物流 | 13.40.62 | 13.40.62 |
田中秀幸 | トヨタ自動車 | 13.40.94 | 13.36.08 |
平和真 | カネボウ | 13.41.54 | 13.38.64 |
湊谷春紀 | 横浜DeNA | 13.41.61 | 13.41.61 |
戸田雅稀 | サンベルクス | 13.41.62 | 13.36.42 |
牟田祐樹 | 日立物流 | 13.42.04 | 13.39.02 |
服部弾馬 | トーエネック | 13.42.10 | 13.34.64 |
市川孝徳 | 日立物流 | 13.42.70 | 13.28.91 |
竹内大地 | トーエネック | 13.42.87 | 13.42.87 |
寺内將人 | 愛知製鋼 | 13.42.90 | 13.42.90 |
鬼塚翔太 | 東海大 | 13.42.94 | 13.38.58 |
茂木圭次郎 | 旭化成 | 13.49.75 | 13.35.29 |
日本選手権5000m男子の注目選手
坂東悠汰
所属:富士通
生年月日:1996年11月21日(22歳)
生誕地:日本・兵庫県洲本市
身長:190cm
自己ベスト
5000m:13分26秒70:
10000m:28分44秒87
5月の日本選手権10000mでは自己ベストを20秒以上縮め、銀メダルを獲得しました。
その他にも今年は快進撃が続いており、今年2月にはクロカン日本選手権で優勝し、世界クロカンでも日本人1位に。5月のゴールデンゲームズinのべおかでは5000mの自己ベストを更新し、全組の中で日本人1位に輝きました。
大学駅伝では力を発揮できませんでしたが、富士通に入社してからポテンシャルが一気に開花しています。
今回の日本選手権5000mの出場選手の中で最速の持ちタイムで、優勝候補の一角を担います。
井上大仁
所属:MHPS
大学:山梨学院大学
生年月日:1993年1月6日(26歳)
出身地:日本・長崎県諫早市
身長:165cm
体重:52kg
自己ベスト
5000m:13分38秒44(2018年)
10000m:27分56秒27(2018年)
マラソン3強(大迫・設楽・井上)のひとり。
今年4月のボストンマラソンではアフリカ勢に真っ向勝負を挑みましたが振り落とされ、2時間11分53秒で12位でした。期待値が高すぎた分、やや物足りない印象となりましたが、それでも日本人1位になったのはさすがです。
この日本選手権がボストンマラソン後初のレースとなります。
9月には東京オリンピックのマラソン代表選考会「MGC」を控えており、そろそろギアを上げてくる頃だと思います。
設楽悠太
所属:Honda
大学:東洋大学経済学部経済学科卒業
生年月日:1991年12月18日(27歳)
出身地:日本・埼玉県
身長:170cm
体重:48kg
自己ベスト
5000m:13分34秒68
10000m:27分41秒97
一時故障により東京マラソンを欠場するなど状態が不安視されていましたが、今年4月の金栗記念5000mでレースに復帰し、いきなり自己ベストに迫る堂々の走りを披露。
その後、ハーフや10000mでも素晴らしい走りを見せ、不安を払拭しました。
今回の日本選手権5000mでも必ず優勝争いに絡んでくるでしょう。
相澤晃
所属:東洋大学経済学部経済学科
生年月日:1997年7月18日(21歳)
生誕地:福島県須賀川市
身長:178cm
体重:62kg
自己ベスト
5000m:13分34秒94 (2019年)
10000m:28分17秒81(2018年)
箱根駅伝2019にはじまり、都道府県対抗駅伝、学生ハーフ、金栗記念と衝撃的なレースを次々と展開し、学生のみならず日本全体でのトップ選手であること証明しました。
しかし、5月の日本選手権10000mでは4位。本人は「物足りなかった」と語っています。
この日本選手権5000mには「最低でも表彰台」との決意で臨んでいます。学生最強ランナーが日本一の称号を獲得できるか、注目が集まります。
ちなみに、大学生の出場者は相澤と鬼塚翔太(東海大)の2名だけです。
参考記事:「東洋大・相澤晃「最低でも表彰台」 日本選手権5000mで強さ示せるか」
服部弾馬
大学:東洋大学経済学部経済学科卒業
生年月日:1995年2月7日(24歳)
出身地:新潟県の旗・新潟県十日町市
身長:175cm
体重:58kg
自己ベスト
5000m:13分34秒64(2016年)
10000m:28分36秒50(2017年)
昨年の日本選手権5000mの優勝者で、連覇への期待がかかります。
つい先日6月1日の記録会では13分44秒13を記録するなど、調子は良さそうです。
今大会では東洋大先輩の設楽や後輩の相澤と一緒に走ることになるので、3人のデッドヒートが見られるかもしれません。
昨年のレースの様子はこちら。
日本選手権5000m男子の優勝予想
本命不在といった感じで、混戦必至です。
ただ最近の調子を見ると、坂東と設楽が優勝候補ではないかと思います。
どちらかと言うと…実績のある設楽がやや有利でしょうか。
対抗馬としては、井上、相澤、昨年2位の遠藤日向(住友電工)、今月1500mで日本歴代3位の記録を出した松枝博輝(富士通)らがいます。
まとめ
日本の頂点を決める日本選手権、平日開催ではありますが、ぜひご覧になってみてください!
女子にも注目選手が多数エントリーしているので、また記事をアップしようと思います。